あなたもこれでセレブ美人か...
バッグはシャネルで、靴はルブタン。
ワンピースはエミリオ・プッチ。
そんなハイブランドに身を固めた女性というと、メディアを騒がせている海外のセレブたちを想像しがちですが、工夫次第では、ごく一般的な女性にも決してマネできないものではないのだとか。
不況なのに、なぜ!?
その秘密は、近年急成長しつつあるファストファッションブランドにあるようです。
節約主義の「リセッショニスタ」って?
N.Y.在住の日本人クリエイターが運営するウェブマガジン「N.Y.ニッチ」のコラム「No.5 節約しながらオシャレする リセッショニスタがイン!」によると、不況のあおりを受けて、ニューヨークのデパートやショップもかつての勢いを失いつつある中「リセッショニスタ」と呼ばれる節約志向の人種が増えつつあるのだとか。
「リセッション」とは「景気後退」という意味で、最新のトレンドを追いかける「ファッショニスタ」に呼応する形で生まれた言葉。
とはいっても、おしゃれは今まで通り楽しむのが彼女たちの性分。得意とするのは、ハイブランドとロープライスのブランド、新しいものと古いものを上手く組み合わせて取り入れるということ。
ファストファッションがハイブランドに
そんな彼女たちが熱い視線を注ぐのが、近年急成長しているファストファッションブランド。
その筆頭であるスウェーデン発のH&Mは、コム・デ・ギャルソンのデザイナー、川久保玲氏や、エミリオ・プッチのクリエイティブ・ディレクター、マシュー・ウィリアムソン氏をゲストに迎えるなど、ハイブランドとのコラボレーションを行って話題を呼んでいます。
安価でハイブランドのデザインをまとうことを可能にしたファストファッション。
不況下においては、両者のコラボはまさに「鬼に金棒」といえるものではないでしょうか。
お金をかけるべきアイテムとは
では、その一方でお金をかけるアイテムというと?
同サイトでは、リセッショニスタ・スタイルを上手く取り入れるコツとして「靴とバッグはいいものに投資すること」と提案しています。
靴は形で年代がわかってしまうため、手を抜くべきではないとしていますが、逆にバッグに関しては、定番モノが強いブランドのものであれば年代がわかりにくいため、積極的に活用することをすすめています。
母親から譲り受けたアイテムで、お金をかけずに「ママレトロ」を楽しむのも、上級者テクニックのひとつといえそうです。
誰でもリセッショニスタになれる!?
日本の企業でも、ユニクロのTシャツブランド「UT」がストリートブランドやミュージシャンとのコラボを行っていますが、いまや「ユニバレ」「ユニ被り」も恥ずかしいことではなくなりつつあるのか、ジーンズやヒートテックなどのベーシックアイテム以外にも注目が集まっています。
またTech insightの「”ファストファッション”黒船ぞくぞく来航!見せろ、ユニクロの底力。」にもありますが、定番商品にもおしゃれ感が出てきたといわれているようです。
こうしたユニクロやH&Mを始めとするファストファッションブランドのアイテムをうまくミックスすれば、誰でもリセッショニスタ・スタイルを楽しむことができそうですね。
かつて、時計やアクセサリーのみにお金をつぎ込み、他を質素にした「一点豪華主義」というスタイルが持てはやされた風潮もありましたが、この「リセッショニスタ」は、不況の風さえも追い風にできるファストファッションブランドの企業戦略があってこそ生まれた志向といえるかもしれませんね。
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