ドラエモン神話にのび太くん兄弟登場!?
皆さんは、一時期ネットを騒がせたドラえもんの最終回をご存じでしょうか?
突然動かなくなったドラえもん。
ドラミちゃんに22世紀の技術をしても直らないと言われ、心を入れ替え勉強に励むのび太。
その思いは実になり、世界的科学者になったのび太は、ついにドラえもんを自ら修理して、再会するという感動のストーリー。
そんな風に、ネットの世界では大人になった「のび太」は子どもの頃のマイナスイメージを払拭しかっこいいキャラクターに成長していましたが、現実の世界ではドジでお茶目なまま大人になってしまった「のび太」がいます。
その名も「のびアニキ」。白いシャツの上に黄色いトレーナー、坊ちゃん刈りでメガネをかけた姿は、まさに「そのまま大人になってしまったのび太」。
今回はそんな「のびアニキ」に突撃インタビューをしてみました。
のび太そのもの、のびアニキって誰?
その前に、まずは簡単な紹介から。
「のびアニキ」とは、のび太の格好で路上や美術館などでパフォーマンスを行い、その様を映像作品として展開するアーティスト。
2004年からアート活動を開始し、昨年の「岡本太郎現代芸術賞」の特別賞受賞を皮切りに、吾妻橋ダンスクロッシングや横浜トリエンナーレ関係のアートイベント、今年に入ってからも京都芸術センターで出展したり、「NHK WONDER LAND 2009」に出没したりと、アート・パフォーマンス系のイベントに引っ張りだこに。
作品のひとつ「talk to me」では、マジックで口ひげを描き、唐草模様の風呂敷を背負い、典型的な泥棒の格好をして、交番の前を歩くという、かなり無茶なパフォーマンスに挑戦。他にも、街中にある銅像にのびアニキの格好をさせたり、観光客にまぎれて記念撮影に写ったり、黄色いトレーナーに囲まれたガラス張りの部屋で睡眠を披露したり、のび太の格好ゆえに許される、お茶目さとドジさが漂う作品には思わずクスリとさせられます。
そんな、今まさに旬な「のびアニキ」に,、彼のキャラクターのルーツや失敗談について直撃インタビューしてみました。
のびアニキに聞いてみた
Q「早速ですが、何故のび太の格好をしているんですか?」
のびアニキ(以下「の」)「元々、ドジで消極的だったんですよ。みんなが知っているドジなのび太の格好をすれば、周りとコミュニケーションが取れるかなぁと思って」
Q「でも、そんな目立つ格好で街を歩いてたら、周りから変なものを見るような反応をされませんか?」
の「そうなんですよ。この間も大阪道頓堀のグリコの看板前で撮影をしてたら、ヤンキーと子供に絡まれましたし。あと、女の人たちの視線が恐いですね(涙)」
Q「やっぱり…撮影で何か大変だったことは?」
の「『横断歩道のイラストが描かれた壁に向かって、そのまま渡ろうとしてぶつかる』という作品を撮影した時、リアリティを出すために目をつぶって全速力で壁に体当たりしたら、前歯がかけてしまいました」
Q「(苦笑)さすが、ドジなのび太さんですね。ありがとうございました」
のびアニキ世界へ
現実社会に放たれたリアルのび太はドジなままでしたが、丁寧に質問に回答してくれる好青年といった印象を受けました。
さて気になる今後の活動ですが、まずは9月20日に「水都大阪2009」の「水辺の文化座」というパフォーマンスイベントに出演が予定されています。さらに、11月19日から来年の1月3日まで、タイのバンコク芸術文化センターでの展覧会『Twist and Shout:contemporary Art from Japan』に、草間彌生ら16名の日本を代表する現代美術作家と共同で出展予定とのこと。ついにのびアニキは世界へと飛び立つようです。
ドジでお茶目なパフォーマー、のびアニキ。もし街で彼を見かけても変に絡まないで、優しい目で見つめてあげてくださいね。
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